皆様、中国の子会社、関連会社、取引先から日本会社に対する個人情報の移転に関して、対策の検討は進められていますでしょうか？
中国で2021年11月1日に個人情報保護法が施行され、それ以降も個人情報の保護を強化するため、複数の法令が成立し、施行されています。中でも日本企業を含む外資企業の関心が特に高い問題は、個人情報の越境移転です。これまでにも中国と日本の間の個人情報の越境移転は多く発生していることから、これに対する対策の検討は急務となっています。現在、越境移転について、安全評価、安全認証、標準契約の3つの手続きがありますが、標準契約の利用が注目されており、そのような中、今年2月22日に「個人情報越境標準契約弁法」が発表され、標準契約の適用範囲、届出等が具体化され、6月1日から施行されています。
本講義では、中国個人情報保護及び越境移転において対応すべき内容を理解していただくために、法規制及び最近の動向、企業が対応すべき内容を解説いたします。