中国のAI特許、大規模無料開放
2023年8月11日、浙江省の特許オープンライセンス実施政策発表会で、アリババの実験室「達摩院」は、がん治療のための医療AI特許を含む100件のAI特許ライセンスをコミュニティに無料開放すると発表した。これは中国の人工知能(AI)の最大規模の特許開放になる。
AIは新しい技術の波を巻き起こしている一方で、技術格差を広げる可能性も秘めている。AIの研究開発の敷居が高いため、技術と特許の多くは少数の企業と大学の手に握られており、中小企業にとって、AI技術をどのように利用して業務革新を行うかは常に難題である。そのため、オープンソースやオープン化は非常に重要で、各界の注目を集めている。
今回、アリババがAI特許をオープン化することで、技術のギャップを縮小し、AI時代の到来を加速させることが期待されている。
弊所代理人コメント
「中国人工知能特許技術分析報告(2022)」には、スマート都市、スマート交通、スマート医療、スマート金融、スマート工業、スマート教育、スマート農業など7種類の産業応用が具体的に区分されている。現在、上述の各産業応用の分野では、人工知能技術にかかる大量の高価値特許が現れている。
同報告書によると、スマート工業は、各企業・研究開発機関の重点配置の産業応用であり、7種類うちの最も成熟した分野である。また、スマート都市も、各企業・研究開発機関が特許のレイアウトを積極的に行う大人気の産業応用である。