幅広い商品を手がける当社において、模倣品が出てくるのは「ミノン」や「トランシーノ」といったブランドのスキンケア商品が中心です。製造設備の問題や許認可の必要性から、医薬品は市場参入するハードルが高く、その領域で模倣品が入ってくることは考えにくいという状況がありました。当社自体の事業領域が医薬品以外にも広がり、模倣品対策の重要性も上がっていったというのが IP FORWARD のオンラインモニタリングサービスの導入に至った背景となります。
2019 年に導入するまでは、現場サイドから相談があった際に法務が担当するのみ。会社としてはたまたま見つかったからアクションするという場当たり的な対策にとどまっていました。限られたマンパワーのなかで全部をモニタリングして対応することは不可能とあって、本格的な模倣品対策を始めるあたり、まずは他社さんがどういうことをやっているのか。商標協会の部会に参加し、話を伺うなかで出会ったのが IP FORWARD でした。
当社「クリーンデンタル」という歯周病予防のハミガキが現在、国内のみならず、海外でも注目されるようになってきています。今後はそういったオーラルケアの分野でもご協力いただきたいとも考えています。メーカーとしては模倣品が製造されたときにどう識別するか。製造段階から工夫するなど IP FORWARD のサポートをいただきながらも、メーカー側として取るべき対応は他にないか、しっかり検討して対策を講じていきたいと考えています。