WIPO発表「中国新型コロナワクチン及び治療法の関連特許出願1位」
3月、世界知的所有権機関(WIPO)は、オンライン発表会を開き、「COVID-19関連ワクチン及び治療法に関する特許出願動向調査報告書」を発表した。
本報告書によると、世界49カ国の特許局は、コロナ禍の21カ月(2020年1月〜2021年9月)の間に、1,500件程度の治療法関連出願及び400件程度のワクチン関連出願を含む、合計5,300件程度の新型コロナウイルスに関連する特許の出願を受領した。なお、出願件数が最も多いのは各国の大学や科学研究機関などである。
また、本報告書によると、中国は、新型コロナウイルスに関するワクチン特許、治療法関連特許の出願件数1位に上っており、2021年9月現在、前者は276件、後者は887件、既に中国から出願されていることが判明した。
具体的な研究内容に関して、世界保健機関(WHO)のデータによると、2021年10月現在、中国では34件の研究開発中の新型コロナウイルスに関連するワクチンが存在し、このうち23件は臨床試験段階に入っており、ワクチンの総数で見ると中国は世界第2位になっている 。
これらの情報を踏まえると、中国は、ワクチン及び治療法の研究開発・特許出願の分野において、世界のトップクラスに入っていると言えるだろうと見て取れる。
出典:国家知識産権局
https://www.cnipa.gov.cn/art/2022/3/14/art_53_174043.html