コラム

中国の知的財産権事業、画期的な進展を実現

 中国国務院報道弁公室は7月29日、「質の高い発展を推進する」をテーマとする記者会見を行った。国家知的財産権局の責任者は知的財産権分野の改革と発展の全体状況を紹介した。

 今年6月現在、中国国内の発明特許の有効件数が442.5万件に達し、権利者が企業である発明特許の割合は72.8%に上昇し、企業の革新はより一層、活発になった。

 さらに、「特許転化運用特別行動方案」が実施され、今年上半期の大学や研究機関による特許譲渡が前年同期比22.2%増加し、高価値の特許はハイエンド化、インテリジェント化、グリーン化の産業への貢献が顕著である。また、今年の上半期では、知的財産権使用料の輸出入総額が前年同期比14.1%増の1800億元に達した。

 中国知的財産権の個人や企業に対するサービスレベルも全面的に向上した。発明特許の平均審査周期は15.7カ月に縮小し、商標登録の平均審査周期は4カ月と安定しており、いずれも同審査制度下の国際先進水準に達した。

 また、中国知的財産権はハイレベルの対外開放も進んでいる。今年6月現在、中国における海外の有効発明特許と有効商標登録数はそれぞれ91.9万件と213.5万件に達し、持続的成長を維持している。

弊所代理人コメント

 特許発明や商標の審査期間が短縮され、国際的な水準に達したことは、権利化までの迅速な保護を実現し、知財権侵害への対応速度を向上させる点で大きな利点であるといえる。しかし、審査の迅速化が質の低下を招かないよう、引き続き高品質な審査体制が維持されることが重要だ。
また、国際企業が安心して中国市場に進出できるよう、知財保護の法制度や実施状況の透明性が確保される必要があると考える。
 
出典:https://baijiahao.baidu.com/s?id=1805918328208545593

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